電子基準点を利用した位置情報の取得実験
(GIS基準点設置)

'024月、土地の位置などを示す基準が新しくなりました。それと同時に高精度に位置が計測できる電子基準点の利用も簡便になりました。

当社もご依頼の精査にて電子基準点利用の位置情報取得(測定、測量)を行うことにしました。信用制度を支える不動産の位置をより高精度で明確に提供できることにより、境界争いなど様々なリスクを未然に避けることもできます。
これからの資産管理、不動産登記、金融証券化などでは必須です。

そのため宮崎市周辺に精査業務の基準となる独自のGIS基準点を設け、正確安全な計測と効率的で安価な作業を確立するための実証実験を行っています。

GIS基準点設置の前提として電子基準点の高精度性や再現性の確認など、いろいろな確認をしました。
(書物で分かっていたのですが、やはり体験しないと
smiley_wink

近くの大淀川堤防に2台のGPS観測器を並べ、
test_chu

夜間、日中、晴れ、曇り、雨と条件を変え
計測距離とテープ計測距離、位置の比較、
電子基準点間の距離、位置の計算確認も。

結果は納得ですね。
距離は毎回一致、ただ座標位置は変化するようで差が1cmちょっとになることも一度ありました。
長い距離の観測より短い距離の方がバラツキが低いようです。(当たり前か。)

ついでに精密歴やヨーロッパの平均方式なども試してみました。日本式と違っていても結果はほとんど変わらないようです。
基準精度だけ決めて方法は自己責任にでもいい時代ではないかと感じました。

それにしても新点間の距離が一致するのはやはり驚きです。
gps

宇宙からの電波で計測しているのに。

さて電子基準点だけからの計測だと先ほどの1cm近くの位置較差が気になって仕方ありません。
この差を小さくするには短い距離の基準点が必要なようですし、それなら電子基準点を利用して新たな基準点を設置すれば事足りるなと。

そして、その新基準点から調査地近くに調査基準点を設ければ、近くの別な調査基準点とも較差の小さい位置関係が保たれるのではないでしょうか。

そこで3ヶ月ほどかけてGIS基準点を設置し、そのGIS基準点を与点とした調査用基準点間の較差を調べてみました。
その結果です。
  
新基準点(GIS基準点)のプレゼンでの説明(一部)と
  GIS基準点の
較差表
  
基線長比較表です。

この間設置した2点の基準点間距離はトータルステーションの距離計測値と殆ど一致します。
0〜1mmの相違が常識となってしまいました。

今後、GPSだけでなくガリレオも登場し、GNSS時代となります。
いよいよ、測量から空間情報取得といった世界に変わるのでしょう。楽しみです。
簡単ですがGIS基準点実証実験の紹介でした。